私がNVCに出逢った時期は、
尊敬と感謝を伝えたい大切な相手へ
悲劇的な表現をするしか
方法を知らなかった自分に絶望した時でした。
「本当はあなたがいるおかげで、助かっていて
たくさんのサポートと理解と愛情を
相手から受け取っているよ、ありがとう」
と伝えたいにも関わらず
自分の精神面が引き裂かれていたが為に
口から出る言葉は悲劇的な表現しか出てきませんでした。
相手のせいにしていたのです。
「あなたのせいで、今私は大変な状況になっている!!」
「どうしてくれるんだ!!!どうにかしてほしい!!」
この表現方法をしていました。
相手とは疎遠になってしまいました。
当然のことですね。
では、引き裂かれていた当時の私は
一体何が大事だったのでしょうか、、
「もっとお互い思いやりと尊重を大事にしながら
話し合うことが大事だった」
そう想っています。
誰もこの伝え方を教えてくれなかった。
当たり前です、
学校でも会社でも教わらなかったことですから。
しかしながら、私たちは
生活をしていく上で、
大切で近しい人にこの悲劇的な表現をしがちなのです。
「あんたのせいで、私は今大変な状況に陥ってしまった!」
「どうしてくれるんだ!」
個人の価値観で相手を無意識の内に
ジャッジしたり、ラベルを貼ったりします。
「あの人は⚪︎⚪︎だから」
ごく自然に当たり前のようにします。無意識のうちに。
非暴力コミュニケーション/NVCを知ったのは
この辛い時期のことでした。
NVCの場で知ったことは、、
学校も、社会も
三角の縦社会(ヒエラルキー)
システムで成り立っていて
上の立場の人が言うことは絶対的であるという
三角形の関係性で成り立っているんだよ
ルールを犯すと漏れなく罰が与えられ
恥の意識を植えつけられる「懲罰的な世界観」なんだ。
非暴力コミュニケーション/NVCは、
丸・サークルの関係性で共感とともに対話する
「修復的世界観」へのお誘いです。
ただし、良い人になる為でなく
自分に正直に在る為に使うのです。(←これポイント)
実際に私がNVCの場に足を運んでみると様々な人が集まってました。
実業家、出版関係に勤めている人、ライター、
占星術をやっている人、映画のプロデューサー、
大学の教授、瞑想家、海外に住んでいるダンサー、
背景には各々のバックグラウンドを持った人たちがいて。
心理学・脳科学・社会変革などのテーマを扱います。
そんな中、長崎から来た0歳の子連れの私も
その場にいて対等に話しをするのです。
(相手を上や下に置いたりすることなく)
バックグラウンドを問わず、
思いやりと尊敬の元、
感情の奥にある大切なものを差し出す経験を
積み重ねてきました。
幼い頃からの自分の思い込み傾向や
(親など身近な大人の悲劇的な表現が
影響する傾向にあります)
愛着形成も影響することも知りました。
大なり小なり形は様々ですが
人は人との関係性で傷み・ストレスが生じます。
私は非暴力コミュニケーションでつながった人たちに
沢山助けてもらいました。
そして精神面の傷みや苦しさ辛さは
自分自身からの「助けて!」というサイン。
当時の私は私自身からのサインを受け取っていたのですね。
自分だけでどうにもならない時もあるのです。
そういう時はもう思い切って
人に助けを求めることも選択肢の中に入れる。
それくらい、どうにもならない苦しい時が
人生のシーンであるように思います。
大切な相手に、尊敬と感謝を伝える方法を
私はNVCを使うことで実践している日々を送っています。
NVC仲間に助けてもらった経験を
ブログに書いてみます。
動物の中で一番心臓が大きな動物がキリンなので
NVCの中ではキリンの耳を持つこと=共感の耳を持つこと
という意図でよく使われます。
